コルセットの正しい利用方法知ってますか?
コルセットはうまく付き合うことが大事です!
まずはコルセットの効果です。
- 痛いときにコルセットをつけると動ける範囲が広がる
- 活動性を維持できる。(ギックリ腰など)安心感がある、恐怖感が減る
- 腰に負担のかかる動作を軽減できる。
等々があります。
コルセットをつけると筋肉をサポートしてくれるので動きやすくなります。
特にインナーマッスルといわれる。
腹横筋・多裂筋・(骨盤底筋)が働きやすい環境となり
- 関節の安定性向上
- 痛みの低下
がおこり過剰な筋収縮の抑制、関節負担の軽減が得られます。
ここまで読むと「コルセットすごい!」となりますが……
コルセットを着用すると筋力低下が起こります。
短期間(10日間程度)であれば問題ないのですが、
長期間(30日以上)はリスクが高まります。
バリバリのアスリート達(アメフト選手)に1ヶ月間コルセットを着用し続ける研究があります。
コルセットを着用し続けた選手たちは軒並み体幹筋力が低下しました。
つけると痛くない!動きやすい!
となりますが、筋力の低下は避けられません。
特に高齢の方は体幹の背筋筋力低下は腰痛発生リスクです。
痛いときにはつけて良いのですが、離脱を意識して着用しましょう!
コルセットは便利ですが依存性も高まります。
筋力低下が起こるとコルセットなしが辛くなります。
女性のガードルや矯正下着も似た作用があります。
「つけていないと怖くて動けない…」
となってしまう方が非常に多いのです。
矯正下着の落とし穴
最初はスタイルが綺麗に見える下着!と思って着用します。
着用し続けると、
体幹筋力が低下して、知らないうちに
「この下着(ガードル)がないと動けない…」
となってしまいます。
上手く付き合うことが大切です。
メリハリですね。
コルセットの正しい付け方も覚えておいて下さいね。
上の図のように骨盤の上端を覆うようにつけます。
インナーマッスルの腹横筋が働きやすくなり、動きやすくなります。
また、骨盤の前方閉鎖力も高まります。骨盤の前を軽く閉じるようにつけましょう。
(腰痛タイプにより骨盤の後方閉鎖が合う方もいます。付け方を工夫すると効果UPします。)
軽く圧迫されるくらいで十分です。
(産後のベルト(トコちゃんベルト等)も同様につけましょう。締め過ぎは悪影響です。ガチガチに締めている方をよく見かけます。産後の不安定な時期に強い負荷は必要有りません。軽く締めるだけでインナーマッスルが賦活され動きやすく、良いポジションに整復されます。)
動いているうちにズレますので、こまめに付け直すことも大切です。
あと、寝ているときは外しましょうね!
寝ているときはサポート不要です。
痛みの低下に合わせて徐々に外す時間を増やし、離脱しましょう!
コルセットの悪影響は知っているだけで回避できます。
お客様で腰に生ゴムを4重に巻かないと仕事できない…という方がいました。
呼吸にも影響を及ぼすくらいの加圧でした。
離脱には非常に多くの時間を要しました。
依存せずに、筋力低下を起こさずにコルセットは離脱しましょう。
コルセットは上手く付き合うことが大切です。
質問等は下記お問い合わせフォームからも受け付けています。
宜しくお願い致します。