腰(腰椎)はネジレない形状です。

よくゴルフや野球のスイング指導で

「腰から捻るように!」

「腰の捻りのパワーを使って~~」等々

指導の言葉が見られます。雑誌などでも腰をネジって!などの表現がありますね。

内外腹斜筋など腰を捻る(回旋)する筋肉もあります。

ですが…

関節の形状から腰はネジれません!

下図のように腰椎は5個の骨から構成されますが

1分節の回旋角度は1~2°

合計で5~8°しか捻じれません。

ネジることが苦手な関節です。

腰椎は

屈曲(前屈)

伸展(後屈)

側屈(横曲げ)

は得意な関節ですが、回旋・捻りは苦手な関節です。

イメージと実際の動きとの乖離は腰痛原因にも繋がります。

 

ちなみに回旋の得意な関節、苦手な関節は交互に並びます。

胸椎=回旋が得意

腰椎=回旋が苦手

股関節=回旋が得意

膝関節=回旋が苦手

足関節=回旋が得意

面白いですね~よくできています。

人間の身体は本当に面白い!

 

腰で捻るのではなく、股関節と胸椎でネジるとイメージと運動が一致しますね。

もちろん関節負担も減りますね。

図にするとこんな感じです。(自作研修会資料より抜粋)

ちなみに私見ですが腰椎すべり症や分離症のお客様の運動イメージは

腰で回旋するイメージを持っている方が多いです。

しかも股関節の可動域制限が顕著な方が多いです。

 

ゴルフで身体が回らない!飛距離が落ちた!

等々お悩みの方は股関節と胸椎の動きを改善すると良いですよ。

 

ちなみに膝関節も回旋に弱い関節です。

膝の回旋ストレスで痛みが出ている方もとても多いですよ

膝関節の痛みでお悩みの方は膝自体の治療も必要ですが

上図のように足関節(距骨下関節)と股関節の回旋の動きの回復が

長期的な膝関節の改善に必要です。

膝関節でお悩みの方に非常に多いケースですね。

定番の治療方法として

  • 下腿内旋(スネの内捻り15°回復)
  • 膝のお皿の可動域回復(大半はお皿の外側の可動性低下)
  • 骨盤前傾運動(腰・骨盤反らし運動)
  • 股関節(大腿骨)の内旋(内捻り)ケースによっては外捻りも必要
  • 足首(距骨下関節)の回旋ネジリ回復

仕上げで抗重力肢位での運動練習~って感じです。

O脚の変形性膝関節症の方をイメージして記載しました。

これだけでも8割の人が痛みは半分以下になります。(私見です。)

しゃがめない人がスパーンとしゃがめることも多いですよ

筋膜・神経の影響など他にも考慮する部分もありますが、

とても有効なので是非試してみて下さい。

 

ご自分で難しい人はトレルへ来て下さい(笑)

 

 

話が少し飛びましたが

イメージと実際の動きとの乖離は腰痛原因にも繋がります。

知っているだけでも腰痛は予防できます。

 

ご質問等はお問い合わせフォームからも受け付けています。

宜しくお願い致します。